チェスター・コパーポットの逆襲

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「汚れちまった悲しみに・・・」 スティーヴン・キング原作 映画「ペット・セメタリー」を見て

こんにちは。ショウタロウです。

 

皆さんは、ペットを飼った事はありますか?

 

「空前のペットブーム到来」と

言われて久しい今日この頃ゴロゴロゴロちゃ~ん😸♪

 

この「ペット」と言う言葉。

調べてみると

「かわいがって飼う動物」と定義されているらしいのですが

 

昨今のペットと、人間の関係性を見る限り

ペットを「かわいがるだけの動物」という

存在で、きっぱり納める人は少なく

言うなればペットを

「意思の通い合った家族の一員」

強く認識している人も多いと思われます。

 

まず、「飼い猫」「飼い犬」とはあまり聞かなくなりました。

「飼い貝」「飼いサイ」は昔から聞きませんが・・・

 

これは、愛しい動物たちは

家族なんだから「飼っている」ましてや「飼ってあげている」という

感じではなくなっているからだと思われます。

 

 「猫を拾う」の「拾う」これも「保護する」という

言葉に変化しました。

詰まり。

かつてはペットであった飼い猫が

いつしか家族の一員、子供になった結果。

「拾う」が「保護」となったのです。

普通「子供を拾う」とは言いません。

「子供を保護する」と言うほうが好ましい訳です。

そのような心理が

飼い主・・・いや家族たちには働いているのでしょう。

 

そして、そういった風潮の中では

そもそも、この「ペット」という言葉自体に

怒りまでは感じないにしても

なんだかミスマッチな違和感のようなものを

感じる人も少なくはないのかも知れません。

 

因みに、僕も動物はかなり好きです。

もちろん猫も犬もヤギもキリンも。

でも、ゾウさんの方がもっと好きです。

 

で今回は、そんな動物たちを家族のように愛する優しい人に

「ごめんなさい、悪気はないの・・・」

と予め謝りながらも是非、お届けしたい作品。

 

 映画「ペット・セメタリー

1989年アメリカ メアリー・ランバート監督

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オチバレなしで、ざっとストーリーを

 

大きな一軒家に、越してきた

父、母、娘、幼い息子の4人の

仲の良い家族。

 

安定した収入を持つ医者である

父親は、家族の為にこの地に越してきた。

 

そんな、絵にかいたような幸せな家族には

きっと穏やかな日々が約束されている

はずだった・・・

 

ある日、娘が大事にしていた
猫が、車に轢かれ死んでしまう。

 

父親は、愛しい娘を不憫に思い
親切な隣人に「どうしたらいいか?」と相談する。

 

すると親切な隣人は、
ある場所とその秘密を教えてくれる。

 

その秘密とは

「その場所に、死んだ生き物を
埋めると、生き返って
家に帰ってくる」というもの。

 

隣人に言われた通り
その場所に、死んだ猫を埋めると
猫は本当に帰ってきた・・・

しかし、その場所は、禁断の場所、悪魔の聖域。

そして・・・死んだ息子を
哀しみのあまりその場所に埋めたら・・・

 

見て感じた事。

 

本作のテーマであろう

「人間が持つ哀しみを乗り越える力」

 

現実問題として

僕らは歳を重ねれば、この力を強くしていけるのでしょうか?

僕個人の感想としては、残念ながら答えはNOです・・・


特に現代社会において
その力は、皆一様に年齢を重ねるにつれて
強くなっているようには、思えません。

寧ろ、逆にその力は年々下がり続け
特に、「愛する者を失う事を受け入れる力」

これは、自分を含めどんどん失われつつあるように感じます。

物質的に豊かな社会、命を生み出す医療。


そのような

現代人が生み出した
哀しみを防ぐ為に進歩し続けた

多くの技術は

我々にほんの一時の安らぎを与えると同時に
皮肉にも

更なる大きな哀しみを与えていくような気がします・・・。

 

てな感じで、深いい~事を考えさせてくれる作品でした。

 

そして、なんと!

本作のリメイク作品が、来年2020年1月に

内容を新しくし、公開されるようです。

「ITのリメイク。ドクタースリープに続き

なんかもう世の中、キング祭りですね!わっしょい。わっしょい。」

 

来年、劇場に足を運ぶ前に

是非是非、こちらもご覧になって下さいませませ。

 

本日も最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。

また、お付き合い下さいませ。