チェスター・コパーポットの逆襲

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鉄は熱いうちに喰え! 小松左京著 「日本アパッチ族」を読んで

こんにちは。ショウタロウです。

 

今回は、SF大好き!昭和大好き!

でも、大阪がやっぱ好きやね~ん!

とおっしゃるそこのあなたに

 

「日本アパッチ族」  

 小松左京著 角川春樹事務所刊

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をご紹介。

ざっとストーリーを

 

終戦から15年。

1960年代の大阪。

 

失業した男、木田福一(きだふくいち)

失業罪で有罪判決を受け


鉄のスクラップの山に

凶暴な野犬が巣食う

不毛の地に、追放される。

 

失意の中、その不毛の地を

さまよい野犬に食い殺されそうになるが
間一髪、ある者たちに命を救われる。

 

そのある者とは

通称「アパッチ族

 

アパッチ族は、追放の地で
独自の進化を遂げた者たち。

 

その進化とは、人間が喰うものを喰わず
鉄を喰いガソリンを飲む事。

 

そして、木田もアパッチ族として進化し
自由を勝ち取る為

遂に人間たちに、宣戦布告する!


感想。

 

トランスフォーマーのような

金属生命体の熱き戦い

50年前、すでに
日本で描かれていた!

 

しかも我がナニワの地で。
すごいぞ!我らがコマツジャパン!

そして

スティーブン・スピルバーグ監督作品の
宇宙戦争
米軍も歯が立たない宇宙人の巨大兵器から逃れる為に
地下に隠れていた男が(ティムロビンス 演じてた)
「大阪では、あれを何体かやっつけたらしい・・・」
と話すシーンがあるが

 

あれは、銃弾さえもバリバリ食べてしまう
本作のアパッチ族が、集団で襲いかかり

「鉄喰うたら、貧血にはならんけど
胃が重くなるんよな~」
と、宇宙人の巨大兵器を喰ってしまった事を

言ったのではないか!?

 巨大宇宙兵器 鉄喰人種

残念ながら本編には、宇宙人は出てきませんが・・・
そんな、昔のお正月の特撮映画のような夢を

読者に、フルスロットルな展開で
届けてくれる快作!

 

さぁさぁ、まだ読んでないなら損ですよ!

 

読むときは、鉄のように固くならないで
ふんわりリラックスして読んでください!

 

本日も最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。

また次回もお付き合い下さいませ。