チェスター・コパーポットの逆襲

映画、本、ざれごと、好きな事を好きなだけ。

大丈夫。スティーヴン・キングの本だよ。「死のロングウォーク」を読んで

スティーヴン・キング

 

現代社会の闇や他者の不条理に由来する恐怖を描いたものを指す。」

モダンホラーというジャンルを確立させた。

アメリカの小説家。

 

1974年のデビューからず~っと

僕らの為に、わくわく怖~い小説を書き続けている。

御年、72歳の大ベテラン。キング。

 

正に、その名の通り

ホラー小説界の王様。

 

近年もその人気は

衰えるどころか

益々、ファンを増やしていき。

 

今年

公開間近のキング原作、映画。

 

「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり」

「ドクター・スリープ」

 

どちらも30年~40年前も前に

制作されたキング映画のリメイク、続編であり

前作同様、大ヒットが期待されています。

 

彼が描き出す、ぞわぞわ、わくわくの虹色の悪夢

まだまだ、これからも世界中の

ファンを魅了し続けることでしょう。

 

そして、今回ご紹介したい作品は

1979年出版。キングが

リチャード・バックマンという別名義で

書き

 

こちらも

長い時を経て、映画化が予定されている小説。

 (現在は、多分、中古本でしか手に入らない。

重版未定本。)

 

「死のロング・ウォーク」 

 

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オチバレなしでざっとストーリーを

 

近未来のとある独裁国家

開催されるゲーム。

「ロング・ウォーク」

 

そのゲームで優勝した者には

国家が、なんでも夢を叶えてくれる。


今年も、ゲームの参加に

自ら手を上げ、集められた100人の少年たち。

 

ゲームの

ルールは単純明快。

 

みんなで、一緒に遠足のように歩き
どこまでも、どこまでも歩き抜くこと。

 

但し、4度立ち止まれば・・・
屈強な兵士たちに

頭を撃ち抜かれ、爆ぜたスイカみたいに中身をぶちまけられる。

 

さぁ、99人の友達が

脱落するまで

どこまでも、歩こう。歩こう。歩こう。

 

少年たちは、いよいよゲームの開始が迫る緊張の中

それぞれの思いを胸に思い起こす。

 

「もし、優勝できればなんでも買えるし、どんなガールフレンドも手に入る
それに、パパやママに楽をさせてあげられる」

 

さぁ、栄光のロングウォーカーたちの旅が今始まる・・・。

 

読み終えてちょっと感想


おぉ・・・ロング・ウォーク・・・

なんて、クレイジー・ジャーニー。

そして、なんて・・・センチメンタル・ジャーニー

 

これが、まさにモダンホラーってやつなんですね。

キング先生・・

 

もうちょっと、内容を書くと

物語は、基本ずっと歩いている場面

で続き

 

少年たちは、文字通り「命を賭けて」

理不尽過ぎる世界から

何かを奪う為に、歩き続けます。

 

そして、勝者はただ一人。

ひとりだけしか、家には帰れない。

 

そう、自分が歩き残る事でしか

生きて帰れないのです。


しかし、長い旅路の途中で

敵同士であるはずの少年たちは

奇妙な友情に包まれ

 

互いに倒れそうになっては
「まだ歩けるだろ!」と

励まし合い

 

自分が家に帰る唯一の方法

「自分以外がみんな死ぬ」

これ

遠ざけるように
死の道を行くのです。

 

絶望の中でも

優しさ、情を消し去れない

彼らの姿から

怒りと、悲しみと、そして勇気を深く感じた作品。

 

さぁ、皆さんなら

彼らの終わりなき旅を、最後まで見届けた後

何を感じますか? 

 

是非、確かめてみて下さい。

 

最後まで、読んで頂き誠にありがとうございます。

皆様が歩む長い旅路の中で、沢山の希望がありますように。