チェスター・コパーポットの逆襲

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死に向かって撃て!押井守著「ゾンビ日記」を読んで

こんにちは。ショウタロウです。

 

今回は、当ブログの大人気シリーズ

「これからゾンビの話をしよう」第2弾。

 

数あるゾンビ作品の中でも

異色の作品。

 

「ゾンビ日記」押井守

   角川春樹事務所刊

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をご紹介。

 

ネタバレなしでざっとストーリーを

 

ある日、その世界で

映画のように甦った死者たち
映画のように、人間たちを襲う事はなかった。

 

甦った死者は、家族の顔を残したまま
只、ふらふらと、歩き続けた。

 

そして、その人畜無害なゾンビの群れを
前に、何故か世界は、お約束通り滅びた。

 

この物語の主人公の男は、

そんな奇妙に滅びた世界
来る日も、来る日も、ひとり

死者の頭を撃ち続ける。

 

さて、その理由は何なのか?

 

ネタバレなしでちょっと解説。

 

「襲ってこないゾンビと地球最後の男」

こんな設定、聞いたことがない・・・

 

男は滅んだ世界で誰に命令される訳でもなく

毎朝、キチンとチャリで通勤し
ゆるいゾンビを撃ち続け
昼には、自分で作った弁当を食べます。

 

うーん・・・何故なんだ?

襲ってこないなら、放っておけばいいものを・・・

 

 

ヘミングウェイは言っています。

「どんな狩りも人間狩りには及ばない。

武器を手にした人間を狩る楽しみを知った者は、

二度と別の狩りに興味を示すことはない」

 

このヘミングウェイの言葉

この男が、襲ってこないゾンビを襲う理由なのでしょうか?

 

ゾンビに襲われる恐怖がすっかり抜けた

新感覚のゾンビストーリー。

 

是非、ご自分の目で、読み解いてみて下さい。

 

本日も最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。

また次回もお付き合い下さいませ。