チェスター・コパーポットの逆襲

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「箱男」絵本版?ヨシタケ・シンスケ作「もうぬげない」を読んで

こんにちは。ショウタロウです。

 

子供の頃に、外で遊んでると

いい感じのナットが落ちていて

それを、指にはめてオシャレしていると

それが、引っ張っても、水で濡らしても

ぬけなくなってしまい

「うわ~・・・やば~・・・」

あぶら汗が止まらなくなって

 

「あぁ、僕は、ずっとこのままで

生きていくんだな・・・

宿題をすぐやらずに

外で、指にナット付けて

遊んでたから

西遊記の悟空みたいに、罰として

輪っかはめられて

これからは、サボる度に

僕にもペナルティがあるんだ・・・

そして、そんなナットをはめられた

人は、僕を含め世界に7人いて

その7人は、いずれ出逢い

ナットをはずそうと

ナット誕生の秘密に迫り

その、はてしない旅路で世界を救うんだ・・・」

とすべてを悟った僕は

半べそになりながら、家に帰ると

親が、指に食器用洗剤をかけて

スルッとあっけなく取ってくれました。

 

でも、あの時もしナットが取れなかったら

僕はどんなアナザースカイが見れたんだろうと

ふと、思い出す時があります。

 

そして、見つけた。

この絵本。

 

ヨシタケ・シンスケ

「もうぬげない」ブロンズ新社

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www.bronze.co.jp

 

 

ざっとストーリーを  

 

僕の服がひっかかってぬげなくなって

どれくらいたったのだろう・・・」

 

そうつぶやく。主人公の男の子。

 

なんとか、ぬごうとしても

どうにもぬげない服。

 

「よし・・・落ち着け。

このまま服がぬげないのなら

ぬがずに、生きていく道を探るんだ。

それが、クレバーな男の生き方だ

それに、僕のような

服がぬげなくなった人

世の中に、もう沢山いて

その人たちは、集まって

ステキなユートピア

形成しているかも知れない」

 

こうして、服がぬげない男の子

終わらない物語が今、始まる。

 

読んで感じた事。

 

ヨシタケ・シンスケさんの作品。

やっぱどれ読んでも楽しいなぁ。

 

そして、楽しいだけでなく

子供への向き合い方。

これからの人間の生き方など

色々、考えさせてくれる。

 

 本作で、特に感じたメッセージは

世間が言う

普通てのに、もし、合わせられなくなったら

他の道を探せばいいし

そこで、仲間に出逢う事もできるよ。

とりあえずやってみて、色々工夫すればいいんだよ。

これです。

 

この、日本人がちょっと・・・いやかなり

不得意で、今後もっと必要になるこの感覚。

 

ヨシタケさんみたいな

ゆるいアプローチが広まって

少しずつ、得意になっていくといいな。

 

本日も最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。

また、次回もお付き合い下さいませ。