チェスター・コパーポットの逆襲

映画、本、ざれごと、好きな事を好きなだけ。

読書、乱れ歩き!昭和の怪物作家。江戸川乱歩著「人間椅子」を読んで。

こんにちは。ショウタロウです。

 

皆さん、昭和を代表する小説家。

江戸川乱歩をご存じですか?

 

本名 平井太郎(作風とは違い、なんと薄口な名前・・・)

 

一度聞いたら、忘れられない。

そのペンネーム江戸川乱歩は、推理小説の生みの親だと言われる

エドガー・アラン・ポー

(1835年~1849年まで活動したアメリカの小説家)

から由来しており

そのポーを始めとする様々な海外作家に影響された

乱歩によって1923年~1965年までに

創作された小説の数は、約125タイトル。

 

乱歩作品が持つ、妖しく刺激的な作風は

大正、昭和、平成、いや令和になった今でも、多くの人の

心を魅了し続けています。

 

そして、今回はその多くの名作の中から

1925年に発表された作品

 

人間椅子角川文庫

をご紹介。

f:id:kikuchiyokun:20191030170131j:plain


勿論、オチバレなしでざっとストーリーを

 

貧しい椅子職人の男がいた。

 

男は、ひとつ、またひとつ、カンカンと

美しい作品を仕上げる度に
この椅子に座る上級国民の

華麗な生活を想像しては、陰鬱なため息を吐いた。

 

そんなある日、職人の元に
とても大型の椅子の注文が入る。

 

その椅子の大きさは、例えるなら

中に空洞でもあるとしたら、大人一人の人間がすっぽり
入ってしまう程の大きさ。

 

・・・そして男は、なんと夢想した通り

仕上げた大きな椅子の中に、自分の部屋を作り

椅子の依頼主の家に、忍び込む事を計画する。

 

さて、

この、持ち主には絶対内緒のルームシェア

 

椅子男と、美しい依頼主に

如何なる事態を巻き起こすのか?

 

さぁ。皆様。

乱歩の怪しい世界へようこそ。

 

是非、是非、ご一読を。

 

最後まで、読んで頂き誠にありがとうございます。

また、お付き合い下さいませ。

 

「・・・あっ、最後に念の為

あなたが先週、買った、大型のソファー・・・ご注意下さい」